
日中はまだ暑くても朝晩はひんやり。夜には虫の声も聞こえ、秋を感じるようになりました。
この時期は、体が重い、だるいといった夏の暑さや冷房による疲れが出たり、紫外線を浴びた影響が肌に出たりする頃。また秋は空気が乾燥し、風邪もひきやすくなってきます。
今回は野菜ソムリエとして、これからの季節の体に嬉しい、秋が旬の野菜や果物についてご紹介します。
旬の野菜は栄養豊富
近頃、スーパーの店頭には多くの野菜が一年中並び、旬がわかりにくくなっています。それでも、野菜には旬があります。旬の時期に収穫されたものは栄養豊富。それも不思議なことに、その時期に体が必要とする栄養がぎゅっと詰まっているのです。
夏においしくいただいたトマトやキュウリ、ナスなどの夏野菜は、汗で失われた水分を補い、体の火照りをしずめてくれました。また、南の暑い地方で採れるパイナップル、マンゴー、スイカ、バナナなどのフルーツは、体を内側からクールダウンさせる働きがあるといわれています。これらは暑い時期にはうれしい野菜や果物ですが、秋になっても同じ食生活を続けていると、今度は体を冷やしてしまうことに繋がりかねません。これからは、秋が旬の食材にシフトしていきましょう。

体を温める食材へ
秋は、根を食べる野菜の季節です。ゴボウ、ニンジン、レンコン、カブなどの根菜類は、デンプンやビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で、夏に消耗した体力を回復させ、冬に備えて滋養を蓄えるのにぴったり。東洋医学では、これらの食材は体を温める働きがあるといわれます。果物なら、北の寒い地方で採れるリンゴ、ブドウ、イチジクなど、同じ体を温めるものとして分類されています。
秋の味覚、さつまいも。甘さを引き出すひと工夫
秋の味覚、サツマイモやジャガイモなどのイモ類に、ビタミンCが豊富だということをご存知ですか? ビタミンCは熱に弱い栄養素ですが、でんぷんに包まれるように存在するイモ類のビタミンCは、加熱しても壊れにくく、紫外線を浴びて疲れた肌のためにも、風邪予防のためにも、積極的に摂りたい食材です。

先日、子どものリクエストで、オーブンで焼き芋を焼きました。ほくほくに焼き上がったサツマイモはこっくりと甘く、バターを添えれば贅沢な秋のおやつに。サツマイモは、電子レンジで簡単に火を通すことができますが、時間があれば、焼く、蒸す、皮ごと水から茹でるなどして、ゆっくりと加熱したほうが甘くなります。サツマイモは、デンプンを糖に変えるアミラーゼという酵素を持っていて、ゆっくり加熱するとある一定の温度帯でアミラーゼが活性化し、じっくりと糖度が上がるのです。
秋はキノコ類もおいしい。滋味深い味わいのキノコ類は食物繊維や「疲労回復ビタミン」とも呼ばれるビタミンB1、「美容ビタミン」とも呼ばれるビタミンB2なども含まれ、カロリーも低く女性には嬉しいことばかり。
旬のものは、味が濃くおいしい

旬の時期に収穫されたものは、味が濃くおいしいだけではありません。
旬の時期は、その野菜が本来育ちやすい環境が整うため、農薬などによる病害虫対策が比較的少なく済む場合があります。つまり、旬の食材を選ぶことで、自然と体が必要とする栄養をおいしくとり入れることができ、より自然な栽培環境で育ったものを選ぶひとつの目安にもなります。
生産量も多く、お手頃価格で手に入る旬の野菜果物を是非積極的に食べたいもの。そして、食卓から季節を感じ、楽しみたいですね。
この記事は当時の視点のまま、
読みやすいように再編集しています。
