白木のおひつ、日々のお手入れ
わが家では、秋田杉の曲げわっぱのおひつを使っています。(→「おひつ」のある暮らし)お気に入りの道具を使うなら、きちんとお手入れして長く使いたい。今日はその日々のお手入れについて書いてみます。
白木のおひつって、扱いが難しそうなイメージがありませんか。
おひつ購入の時、さわらで作られた「江戸びつ」も候補にあったのですが、銅などのリング状のタガで留められていて、乾燥し過ぎるとタガが外れてしまうこともあるそう。その点、曲げもののおひつはその心配はなく、曲げわっぱを選んだのはそれも一つの理由でした。
よく乾かして黒ずみを予防
白木のおひつは、長く使ううちにだんだんと黒ずみが出てくることが多いようです。カビのように思えるけれどそういうわけではなく、杉のタンニンとごはんのデンプンとが反応したものだそう。黒ずみの予防にはしっかり洗うこと、そして、とにかくよく乾かすことが大事。
同じ曲げわっぱでも、作り手によって勧めるお手入れの方法は全然違って驚くこともありますが、わたしが使っているおひつの柴田慶信商店で勧めているお手入れの方法はこんな感じ。
おひつの内側をさっと濡らし、乾いた布で拭いてからごはんを入れる。こうすることで、ごはんがこびりつかず、汚れにくくなります。
①お湯または水を注ぎ、汚れを浮かせてからたわしで軽く洗い落とす。
②研磨剤が入った粉末のクレンザーで、新しい木肌を出すような気持ちでたわしで洗う。
③十分にすすぎ、水が切れるように立てかけておいてしっかり乾かす。(次に使うまでにできるだけまる1日以上、しっかり乾かす。)
わが家で気を付けていること
わたしは普段はお湯を注いで汚れを浮かしたら、100円ショップのアクリル毛糸を適当に編んだアクリルたわしでごしごしと木目に沿って洗っています。たわしとクレンザーは時々使っていますが、2年半ほど経った今、黒ずみは出ていません。
気を付けているのは、とにかく水分を残さないこと。上の写真のように、ごはんを入れていない時には常に立てかけて置いています。そして、次に使うまでに1日以上空けることを守っています。
毎日おひつごはんをいただくには、2つのおひつをローテーションで使うのがいいらしいのですが、さすがに2つもこんな高級品を持てないので、おひつが使えない日は炊き立てご飯をそのまま食べたり、ごはん以外のメニューにしたりしています。
おひつが使えない時、すぐに食べないごはんだけ白木のわっぱのお弁当箱に入れるのもいいなぁと、柴田さんのお弁当箱を狙っていたりもします(笑)
よい道具は一生モノ
白木のわっぱは、それでも黒ずみは付きもの。無害だし、長年使った証として気にする必要はないのかも?とも思います。長年使った黒ずみは、気になれば柴田さんにお願いすれば削り直しをして綺麗にしてもらえるそう。使い込んで木肌が薄くなったものなら、柿渋を下地に塗って漆を施したシバキ塗にしてもらうこともできる。するとその後また何十年と使い続けることができるそう。
一生モノとは、まさにこんな道具のことをいうのかな、と思っています。
追記:その後、おひつのにおい取りについて書きましたのでよかったらこちらもどうぞ。
→おひつについた臭いをすっきり取る方法
東屋 おひつ 五合
迷った江戸びつ
柴田慶信商店 おひつ
わが家は4人家族で5合を使っています
栗久 おひつ
こちらの栗久さんの浅型のおひつも迷いました。
COMMENTS & TRACKBACKS
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実は、今、まさに楽天でさわらのおひつを買おうとしていました(笑)
すごくタイムリーでありがとうございます。
そうか、たがが……
自分でも、何となくそれが気になっていたのでちょっと考え直してみます。
というか曲げわっぱのほうをお気に入りに入れてじっくりと寝かせてみようかな。
できもしないくせに丁寧な暮らしにあこがれて、すぐに形だけ真似しようとするので、クールダウンできてよかったです(^▽^)
みわこさん、こんばんは。そうだったんですね!!ビックリ。
タガのある江戸びつも、ごはんが本当においしいと聞くので、私もいつか比べてみたいと思っているんです。
わっぱのごはんも本当においしいですが、わっぱより江戸びつがいいという書き込みも見たことがあります。
タガは乾燥すると外れることがあるけれど、水に浸すとか?あちこちでそれを直す方法も見つかりますよ。
きっと大丈夫なんじゃないかな?と思います。
じっくり検討してみてくださいねー。