マリウスファーブル社のマルセイユ石けんを使う
わが家には、6年ほど前からずっと使っている石けんがあります。
フランスのマリウスファーブル社で、オリーブオイルをベースに作られている「マルセイユせっけん(サボンドマルセイユ)」です。
オリーブオイルを原料とした石けんは、9世紀のフランス、地中海沿岸のマルセイユ地方ですでに製造が始まっていました。
マリウスファーブル社では当時からの伝統を守り、防腐剤や着色料を一切使わず、職人の手仕事による釜炊き製法で作り続けているそう。
マルセイユ石けんの使い心地
「せっけんの香り」とよくいうけれど、マルセイユ石けんにはそんなよい香りはありません。
香料不使用なので原料からくる匂いは粘土のよう。これは苦手な人もいるかもしれないけれど、家族には特に問題なく、使っているうちにこの匂いで癒されるようになりました。
泡立てネットを使うと、もこもこときめ細かなしっかりとした泡ができます。
石けんは皮脂を取り過ぎてしまうイメージがあるけれど、この泡で包み込むようにして洗うと、汚れはさっぱり落としてくれるのに洗い上がりはしっとり。ツッパリ感がありません。
娘は小さいころから肌が乾燥しやすく、冬場には白い粉をふいたようになって痒そうだったけれど、この石けんを使うようになってからはそんな悩みもなくなりました。
マルセイユ石けん一つで髪まで洗えると聞き、私もトライしてみたけれど、洗い方やリンスの仕方の問題か髪がペタッとして、これはうまくいきませんでした。
結局、わが家では皆、この石けんを洗顔と浴用に使っています。洗顔料や液体のボディーソープなどは色々な添加物が入っているので、安心な材料の石けんで済んでしまうのは嬉しい。
私はこれをメイク落としにも使っています。基本的に「マカダミアナッツオイル」でメイクを浮かせてから、マルセイユ石けんで洗い流していますが、軽いメイクの日には、泡立てたマルセイユせ石けんで二度洗顔するだけで落としてしまうことも。
また、マルセイユ石けんは、洗濯でも力を発揮。シャツの襟や食べこぼしなどの部分洗いに使えば、専用の石けんがなくてもよく汚れを落としてくれるのです。
あちこちで活躍してくれるマルセイユ石けんを私はまとめ買いしています。
大きいまま使っても、カットして使っても
こちらは1つ600g。なんと通常石けんの6倍ほどの大きさです。このまま上からこするようにして使っていくのがおススメとのことだけれど、浴室では使いにくいのでカットしてしまいます。
電子レンジで1分弱温めてから切ると、バラバラにならずに切ることができます。浴室でもシャワーの直接かからない場所に置いておけば溶けにくく、木箱入りの3つセットを購入すると、家族で使っても数年持ってしまう。
日用品は、切らさないように買い足す必要があり、在庫管理も面倒に感じることが多いもの。けれど、この石けんのように、自分が気に入っていて「これを使う」と決まっているものがあれば、ずいぶんラクです。それが多用途に使いまわせるものならば、管理するモノの種類も少なくて済みます。
先日、このマルセイユせっけんを買い足したのですが、箱を開ける時にはワクワク。製造の時期や原料の状態などにより、石けんの色や香りが少しずつ違うのです。
日用品こそ好きな定番を増やしたい
日用品として使い続けても、新しいものを下ろす時、無くなって買い足す時に、またワクワク感を味わえるモノは珍しい。そんな「いいもの」が身の周りに少しずつ増えていったら、きっと暮らしはもっと楽しくなりますね。
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