マリウスファーブル社のマルセイユ石けんを使う


2026年5月、パリを訪れたとき、以前記事にしていたマリウスファーブル社「マルセイユせっけん」を思い出しました。

その後年頃になった娘たちは、それぞれ気に入った洗顔料を使うようになり、わたし自身も仕事に追われる日が増えて、あの大きなマルセイユせっけんをカットすることもなくなりました。

それでも振り返ってみると、マルセイユせっけんは長い間、わが家の暮らしを支えてくれた存在であり、今でも洗濯の部分洗い用のせっけんとして活躍しています。

以下は、家族みんなで使っていた頃に書いた記録です。

目次

オリーブオイルが原料のマルセイユせっけん

わが家には、6年ほど使い続けている石けんがあります。
フランスのマリウスファーブル社で作られている「マルセイユせっけん(サボン・ド・マルセイユ)」です。

オリーブオイルを原料とした石けんは、9世紀のフランス、地中海沿岸のマルセイユ地方ですでに作られていました。
マリウスファーブル社では、その伝統を受け継ぎながら、防腐剤や着色料を使わず、職人の手仕事による釜炊き製法で作り続けているそうです。

マルセイユ石けんの使い心地

「せっけんの香り」と聞いて思い浮かべるような華やかな香りはありません。

香料は使われておらず、原料由来の香りはどこか粘土のよう。好みは分かれるかもしれませんが、わが家では特に気にならず、使っているうちにむしろこの素朴な香りが心地よく感じられるようになりました。

泡立てネットを使うと、きめ細かな泡がたっぷりと立ちます。
せっけんというと皮脂を取り過ぎてしまう印象がありますが、この泡で包み込むようにして洗うと、汚れはすっきり落ちるのに洗い上がりはしっとり。つっぱり感もありません。

娘は小さいころから乾燥しやすい肌質で、冬には白く粉をふいたようになって痒がることもありましたが、このせっけんを使うようになってからは落ち着いていました。

マルセイユせっけんひとつで髪まで洗えると聞き、わたしも試してみたことがあります。けれど、洗い方やリンスの仕方が悪かったのか、神が少し重たくなってしまい、わたしにはうまく使いこなすことができませんでした。

結局、わが家では洗顔と浴用に使っています。
洗顔料や液体のボディーソープなどをいくつも揃えなくても、安心できる材料のせっけんひとつで済んでしまうのは嬉しい。

また、マルセイユ石けんは、洗濯でも活躍します。シャツの襟汚れや食べこぼしなどの部分洗いに使うと、専用の石けんがなくても十分きれいになります。

そんな理由から、わが家ではいつもまとめて購入しています。

大きいまま使っても、カットして使っても

こちらは1つ600g。なんと通常石けんの6倍ほどの大きさです。このまま上からこするようにして使っていくことが推奨されていますが、浴室では使いにくいのでカットいます。

電子レンジで1分弱温めてから切ると崩れにくく、切りやすくなります。浴室でもシャワーが直接かからない場所に置けば、溶けにくく長持ちします。

木箱入りの3個セットを購入すると、家族で使ってもなかなか減りません。
6年使っていますと書きましたが、買い足したのは数回だった気がします。

日用品は、切らさないように買い足す必要があり、在庫管理も面倒に感じることが多いもの。けれど、自分が気に入っていて「これを使う」と決めた定番があれば、暮らしはずいぶん楽になります。それが、ひとつで何役もこなしてくれるものならなおさらです。

新しい箱を開けるたびに少し嬉しくなるのも、このせっけんの好きなところ。製造時期や原料の状態によって、色や香りが少しずつ違うのです。

日用品こそ好きな定番を増やしたい

日用品として長く使っていても、新しいものをおろすときや買い足す時に、毎回少し嬉しい気持ちになるものは、意外と多くありません。そんな「好きな定番」が身の周りに少しずつ増えていったら、暮らしはもっと楽しくなるかもしれません。

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