「食をオーガナイズする」ということ

「ライフオーガナイザー®」「ライフオーガナイズ®」というコトバを聞いたことはありますか?
「ライフオーガナイザー」というのは、アメリカでは一般的になっている、思考と空間の整理のプロ「プロフェッショナル・オーガナイザー」の日本版の職業です。

日本ライフオーガナイザー協会では、ライフオーガナイズを『空間や暮らし、人生を俯瞰し仕組み化する技術』としています。簡単に言ってしまうと「ライフオーガナイズ = 暮らしを俯瞰して(全体を上から見て)整える」っていうイメージ。

片づけや整理収納をするの?と聞かれることがありますが、実際「整理(片づけ)」はオーガナイズの大事なプロセスです。けれど、モノと情報があふれるいま、必要なモノを選び取る「整理」はとても難しくなっています。そのため、ライフオーガナイザーは、整理以前に本当に必要なモノを見極めるために必要な、価値観を明確にする「思考の整理」からサポートしています。

野菜・果物のある暮らしを愉しむ教室

わたしは子どもが小さいころに「野菜ソムリエ」の資格を取得して、その後、自宅で細々と教室を開催してきました。

食べることとカラダのこと、旬の野菜や果物の魅力など、気になるテーマでセミナー。その後、テーマと季節に合った食材を使ったランチを囲み、野菜果物の扱い方やレシピなどをシェアするというスタイルです。

そこでわたしがお伝えしていたのは、カラダに本当に必要なもの、旬の栄養満点でおいしいものを楽しく食べるということ。そして情報にまどわされずに、バランスよく食べるということ。あふれる情報の中、「本当に必要なもの」というのは、モノに限らず食べ物においてもわかりにくくなっているのです。

食を俯瞰して、選び取って、整える。

その後、ライフオーガナイザーの資格も取得して活動することになったのですが、この「俯瞰して整える」ことや「選び取る力」は、空間や思考、時間などだけでなく、「食」についても同じように考えることができると思っています。

「○○がダイエットにいいらしい」「○○は体に悪いから食べない方がいい」など、色々な情報を試すうちに、何を食べたらいいかわからなくなったり、食べることが楽しくなくなったりしていませんか?「体にいい」と思っているモノ以外に否定的になっていませんか?

わたしはこれまでの経験から「空間の整理(片づけ)」だけでなく、色々な食材の魅力や、体にいい食生活ってなんだろう?食に関する正しい情報ってなんだろう?っていう考え方、そして日々の食卓を無理なく整える方法を「暮らしと食のオーガナイザー」としてお伝えしていけたら、と思っています。

また毎日のことだから、炊事もラクに、効率的に、楽しくしたいですよね。これは、台所に立つ人によっても違ってきますが、台所や台所仕事がラクに回るような仕組み作りについてもお伝えしていけたらと思っています。


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