自宅をフルリノベーションしたわが家。
地震対策や使いやすさ、掃除のしやすさを考え、収納はできるだけ造作にしたいと思っていました。
和室から作り替えることにしたキッチンも、収納家具の造作をお願いすることにしました。
ただ、以前の記事「わが家のリノベーション|和室だった場所がキッチンになるまで」で紹介したように、今回の間取りはもともと自分で考えて設計士さんに提案したもの。希望する配置は実現できるものの、作業スペースや通路を確保するため、造作家具の大きさには制限がありました。
収納が足りなければ家具を大きくする、というわけにはいきません。
そこで、必要なものを確実に収められるよう、造作収納を細かく計画することにしました。
収納するものを、すべて書き出す
まず、旧キッチンにあるものをすべてリストアップしました。食器、調理器具、家電、細かな道具まで。この段階で不要なものは処分し、今後購入したい家電などもリストに加えます。
次に、それぞれの寸法を確認。家電の幅や奥行きはもちろん、食器の直径や高さ、重ねて収納するものについてはその状態での寸法まで調べました。
書き出したものを納める場所は、アイランドカウンター、壁面、コンロ背面の3か所です。
アイランドは、作業台と食事もできるカウンターを兼ねたもの。キッチン側に収納を設け、反対側にはスツールを置けるようにします。
壁面は、下部に引き出し、上部に吊り戸棚を設け、その間を家電などの置き場所に。
コンロ背面は、奥行き20cm程度までなら収納を作れると設計士さんに教えてもらった場所です。
収納計画は、パズルのように
収納するものと、おおよそのスペースが決まったら、次は配置を考えます。
よく使うものは手前に、できるだけかがんだり背伸びしたりせずに取り出せる高さに。吊り戸棚には、使う頻度の低いものを配置します。

細かなものには引き出しが便利ですが、大きなものなら扉収納の方がスペースを有効に使えることも。収納するものに合わせて使い分けました。
炊飯器と購入予定だった保温ジャーには、引き出して使えるスライド棚を。
置き場所が決まるたびに手描きの図に書き込み、元のリストからひとつずつ消していきました。
アイランドは、奥行きの配分が鍵
特に細かな調整が必要だったのが、アイランドです。
キッチン側は食器収納がメインで、大きめのプレートなどを収める奥行きが必要。一方、反対側にはスツールを置いて座るための空間も確保したい。

リビング側には、ワイングラスなどを入れる浅い扉収納を設けることにしました。グラスは一列に並べた方が取り出しやすく、それほど奥行きも必要ありません。
ただし、高さは正確に。背の高いシャンパンフルートやデキャンタも収まるよう、寸法を確認しました。
スツール側には、カトラリー用の小さな引き出しと、郵便物や筆記具などを一時的にしまう場所も計画。シンクに近い一角には、ゴミ箱を置くオープンスペースを設けました。


それぞれの収納の幅や奥行きは、互いに影響します。限られた大きさの中で、どこにどれだけの寸法を割り振るか。その調整を重ねました。
奥行き20cmほどの、コンロ背面収納
コンロ背面の収納は、扉を付けるかオープンにするかで迷いました。浅い収納だけに、扉を付ければ使える奥行きはさらに減ります。でも、細々したものは隠したい。
そこで下部は扉付きにして、食品ストックなどの収納に。もともと常温保存の食材ストックが少ないため、小さなスペースですがここに納めることにしました。
その上はオープン棚にして、フードプロセッサーや、将来購入する予定だったバイタミックスを置き、できれば棚に置いたまま使えるよう、必要な高さを確保しました。
コーヒー豆、お茶やティーポット、薬などのよく手に取るものから、いただきものの一時置きまで。ごちゃつきがちなものも、この棚へ。

リビングから見えない位置なので、オープン棚にしてもキッチン全体の見た目には影響しません。
手描きの計画を、設計士さんへ
こうして作った手描きの図面を、そのまま設計士さんに見てもらいました。
実際に製作すると、板の厚さや構造によって、計画どおりの収納スペースが取れないこともあります。
例えば、プレートなどを収納する場所では、棚板の厚みが重なると、その分だけ使える高さが減ってしまいます。設計士さんと確認しながら、棚板の枚数を減らしたところもありました。
また、アイランドのゴミ箱スペースは、当初2面をオープンにすることを考えましたが、天板の重さと強度を考慮し、シンク側の1面だけを開けることにしました。
こうした微調整はあったものの、収納の配置や構成はほぼ当初の計画どおりに決まりました。
完成したキッチン


持ちものと使い方に合わせて計画したことで、すべてが気持ちよく収まる、自分に合ったキッチンになりました。
この中に収まる量を、今後も持ちものの目安にしていこうと思っています。
実際の収納の様子や使い勝手については、次の記事で紹介します。

