

4年前、自宅をフルリノベーションしました。
いちばん大きく変わったのはこの場所。キッチンです。

ここは元々、和室でした。

リノベーション前のキッチン
リノベーションしたのは、この家に越してきて14年目。
それまでのキッチンも、家具や道具を工夫しながら自分なりの好みの空間に整え、一日の中の長い時間をここで過ごしていました。

旧キッチンの主役は、カウンター背面に設えたどっしりとした木製の作業台。

小さいながらも作業スペースをしっかり確保して、使いやすいキッチンでした。
最初の希望は、1階にLDKを移すこと
わが家は2階にLDKがあり、リノベーションの機会にそれを1階に移せないかと考えていました。
しかし、1階は構造上動かせない柱が多く、希望通りの広さを確保するのは難しいと判明。その案は早々に諦めることに。
使えていなかった和室をキッチンに
一方、2階リビングの隣にあったのは、うまく活用しきれていない6畳の和室です。
ここをキッチンに作り替えれば、元のキッチン部分も含めてリビングを広く使えるのではないいか——。そんなアイデアが浮かんできました。
いくつかのリノベーション会社に相談してみましたが、ある会社からは、和室に使いやすいキッチンを作ることは難しいと言われ、元の場所にキッチンを残すプランが提案されました。
その後、最終的にリノベーションをお願いすることになった会社に相談すると、和室へのキッチンの移動は可能とのこと。ただ、6畳の和室はキッチンだけを置くと中途半端にスペースが余るため、提案されたのは、キッチンとダイニングの間に洗濯機置き場を設ける間取りでした。
どちらも思い描いていたものではありませんでした。
自分で間取りを考えてみる
そこで、自分で間取り図を書いてみることにしました。


和室の押し入れの部分も有効に使って、奥にシステムキッチンを配置。手前には、収納兼カウンターとなる作り付けの家具を置く案です。
こうすれば、壁側のカウンターはキッチン家電を置く場所に。中央は作業台として使い、洗った食器を一時的に乾かすこともできます。ときにはさっと朝食を済ませたり、お酒を飲んだりするスペースにもなりそうです。
この紙を持って、その会社の建築士さんに見てもらいました。
「こんな感じの間取りにすることはできませんか?」
図面や寸法を念入りに確認した建築士さんから返ってきたのは、「……できますね。」という静かなひと言でした。
この一言から、和室をキッチンにするリノベーションが具体的に動き始めました。
その後、この手書きの間取りを元に打ち合わせを重ねながら、計画は少しずつ形を変えていきます。

そうして完成したのがこのキッチンです。
