アスティエ・ド・ヴィラットを知ったのは、20年以上前のこと。
雑誌のスタイリングに使われているのを見て、その醸し出す雰囲気に目が釘付けになりました。
当時は今ほど見かけることもなく、気軽に手に取れる価格でもありません。雑誌や店先で目にしても眺めるばかりで、最初のひとつがわが家にやってきたのは、それからずいぶん経った10年ほど前のことでした。
アスティエの白
アスティエ・ド・ヴィラットの器は、ひと目でそれとわかる独特の白をしています。白一色なのに均一ではなく、縁や凹凸には下の土の色がわずかに透けて見えるところもあります。黒っぽい土に白い釉薬を重ねているため、真っ白な器でありながら、落ち着いた深みがあります。
薄手で軽く、手に取ると見た目から想像するよりも繊細です。
器は、薄く延ばした土を型に押し当てて成形する「エスタンパージュ」という技法で作られています。型を使いながらも、一点ずつ職人の手で仕上げられており、形や釉薬の表情は少しずつ異なります。
わが家にやってきたアスティエ
パリを訪れるより前から、わが家にはいくつかのアスティエがありました。
一枚のプレートは、長女が高校生の頃に選んだもの。
三段のケーキスタンドは私が購入し、お香立てとお香は夫から贈られたものです。

プレートはケーキや果物を盛ることが多く、誕生日やお祝いの食卓にも何度も登場しました。


ケーキスタンドは、普段はキッチンに置いていることが多いもの。器というより、そこにある姿も含めて、インテリアのように眺めているところがあります。
果物やチーズ、小さなお菓子を盛るときには食卓へ。この日は、いちじくとぶどう、チーズを盛りました。

パリのアスティエ・ド・ヴィラットへ
パリへ行くことが決まったとき、アスティエの店には立ち寄ろうと決めていました。
一緒に旅をしたのは、あのプレートを高校生の頃に選んだ長女です。
サン・トノレ店の店内に入ると、白い器が高く積み重なり、壁にもたくさんのプレートが並んでいました。

古い木や壁、鏡のある空間に、形も大きさも異なる白い器がぎっしりと並んでいる。

これだけの数が集まっているのに、古い店内の風景に不思議なくらい馴染んでいました。
パリから持ち帰ったもの
店内を見て回り、パリから持ち帰ったのは三つ。星の形をした白いスーププレート「Etoile」と、パリらしさをイメージして選んだ、マリー・アントワネットの首をかたどったお香立て。そして新しく販売が始まったばかりだというダークチョコレートの香りのお香「Sao Tomé」です。

星の器は、その後わが家の食卓で使うようになり、先日の栗の記事にも登場しましたが(→「栗を買ったらどう保存する?虫対策と、甘くするための低温保存」)、見た目以上に収納場所を取るので、ケーキスタンドの横で、普段はオブジェのように置いてあります。
マリー・アントワネットのお香立ては、今のところお香を立てるのではなく、アクセサリートレーとして使っています。

雑誌で初めてアスティエを見かけてから、20年以上。
あの頃は眺めるばかりだった白い器が、今ではわが家のあちこちにあります。
楽天市場でも取り扱いがありました



